遺伝のはなし編;問題形式で解いてみる。
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I_
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ウシの「まだら」の遺伝の話。
B, b で、毛色 黒、赤を決める。
遺伝子型で言うと以下;
BB, 黒、
Bb, 黒、
bb, 赤。
あと1対の遺伝子が、色の程度をきめる。
遺伝子型で言うと以下;
RR, 一様な単色=真っ黒、真っ赤(牛の赤なので薄い茶色い毛)=
Rr, 白と「赤or黒」のまだら
rr, 無色(だから白く見える)
Q1; 問題、次の交配の子牛を推定せよ。
1.まだらの雄、まだらの雌。
2.まだら雄x白雌
3.赤x白
Answer1;
,
1. genotype で書く。
Rr x Rr = RR, Rr, Rr, rr と。
単一:まだら:白 = 1:2:1
2.genotype,
Rr x rr = Rr, rr
だから
まだら」:白 =1:1
3.
bb RR x bb rr
bb Rr : bb Rr
だから
赤白まだら、のみ。
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II_
カイネコFelis catus, について。
毛色の白地にぶちの色を決める色素は、
黒い色素であるユーメラニンと
茶(オレンジとも)の色素であるファオメラニン
の2種類。
これらは「顕性・潜性,関係のない」対立遺伝子で性染色体のXに座乗している。
だからメスでは、
X^o/X^o —> 黒白。
X^O/X^O —> 茶白。
X^O/X^o —> 黒茶白=三毛とも。
オスでは、XYを持つので;;
X^o/Y –> 黒白。
X^O/Y –> 茶白。
のみ。
三毛は、染色体異常などによりオス三毛が出現するのみ。
–
上記ウシのRがX染色体にあるということ。
無地・まだら、の遺伝子も上記牛で言うR, r に相当するものがあるということだ。
「ネコではW, 優性で白一色、w/w 劣性ホモ接合で『まだら』になるようだ。」
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遺伝様式を書いたので、問題形式で。
Q2_
「三毛メスx 黒毛のオス」の交配で子供の色を予想せよ。
A2_
遺伝子型は、X^O X^o * X^o Yだ。
=X^OX^o : X^oX^o : X^O Y : X^o Y
=三毛メス:黒毛メス:茶オス:黒オス
=1:1:1:1
と予想された。
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III_哺乳動物の毛色について;;
もうちょい単純な遺伝をと。
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マウス(ハツカネズミ)では、以下;;
遺伝子型 yy —> agouti,灰色
Yy —> 黄色。
YY homozygoteホモ接合体は、発生初期に死ぬ。だからY はlethal gene,致死遺伝子とも言う。
Q3_
次の交配結果を予想せよ。
1_黄色と灰色の交配。
2_灰色同士の交配。
3_黄色同士の交配。
answer3_
1_
yy * Yy = Yy : yy = 1:1 = 黄色:灰色、となる。
2_
yy * yy = yy = 灰色全て。
3_
Yy * Yy = YY:Yy:Yy:yy=1(=>lethal->0):1:1:1 = 黄色:灰色=2:1
の比率。
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