遺伝の話|ミツバチにおける遺伝の不思議

遺伝のはなしを続ける。

 

ウシ

 

とある品種では、以下;;
無角ウシは、有角ウシに対し優性遺伝すると言う。

Question 1;
(ヘテロ接合と分かっている)無角オスウシx 有角メスウシの交配では結果は?

answer 1;
Hh * hh = Hh : hh = 1:1 = 無角:有角となる。

簡単すぎた例だった。

 

次は、ちょっと不思議な例。

 

ミツバチ

ミツバチでは、
たまに(=ふつう1年ごとに)生まれるオスと交配して
2倍体がメスとなることが知られている。
(おそらく精子が枯渇して)未受精卵となると、
「卵の元の細胞で2倍体化し一種の『受精』」してオスが発生する。

野生型では褐色目だが、
潜性突然変異遺伝子により黄緑目になる。

そこで問題。
Q2;;
黄緑色メスを褐色目のオス(=上記の事実からいつもhomozygote)と交配した。
子供ハチの表現型を予想せよ。

A2;;
遺伝子型で書いてy, Y=野生型とする。
交配では、yy メス* YYオス = yY only.
これは、メスとして発生して褐色目の野生型のみ。

精子がなくなり、未受精発生すると、
y => y yのみなので、黄緑色目のオスのみ出現。

と言うことで、
ミツバチでは「父はいるけど、祖父がいない」と言うことになる.
ありゃりゃ!!

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