ネッタイコシビロダンゴムシ
日本産のオカダンゴムシは、
無加温で飼育可能ではある。
が、その故に室内飼育下では夏を越すのがとても難しいと感じている。
やはり丸まるダンゴムシがワラジムシより飼育下制限条件下では夏に弱いと思う。
それで、いっそ熱帯産のダンゴムシを飼育すれば夏過ごす苦労をせず飼育がもっと楽しいのではと思った。
それで、最近興味深い本がでたのだ。
「おどろきダンゴムシ図鑑」by 奥山風太郎、幻冬舎、2020-6-10刊。
そのp.26-27 にパクチョンネッタイコシビロダンゴムシ、Cubaris sp. Pak Chong, とか。
とっても綺麗。
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それで遅まきながら入手。値段の関係で(何故か)赤みのなくなった1-bit color の個体を手に入れたのだ。その個体群。
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Cubaris とは
Order (目): Isopoda:等脚目
Suborder(亜目): Oniscidea: ワラジムシ亜目
Family(科): Armadillidae: ダンゴムシ科
Genus(属): Cubaris:
Cubaris とは、ネッタイコシビロダンゴムシ
と日本語に訳されているようだ。ネッタイコシビロダンゴムシ属。
種は不明で、
上記の本によると以下:
「2012年、日本人昆虫採集者によりThaiLand東北部Pak Chong county で採集された。そしてその美しさを紹介。」
Cubaris属の論文:
Reproduction of Cubaris murina (Crustacea: Isopoda) under laboratory conditions and its use in ecotoxicity tests
Niemeyer, JC.a*, Santos, VC.a, Araújo, PB.b and da Silva, EM.a aInstituto de Biologia, Campus Universitário de Ondina, Universidade Federal da Bahia – UFBA,
Rua Barão do Geremoabo, s/n, CEP 40210-170 Salvador, BA, Brasil
Brazilian journal of biology = Revista brasleira de biologia · March 2009
で飼育法を調べてみた。ただし、Cubaris murina だけど。日本にも生育するやつみたいだが。
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飼育温度::
at 27 ± 2 °C.
入れ物::
蓋付 plastic 箱 (底面積 300 cm2)
2 cm 層の自然の土 (pH 6.5, 3.8%の有機物含有、2-mm meshで篩って),
小さな穴を開けて換気。
餌:
金魚餌
ジャガイモスライス
定期的に噴霧。
乾かぬよう、カビが生えぬよう、適度に。
カビや腐った餌は即取り除く。
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大体現在のオカダンゴムシ飼育方法と同様の記述。
飼育温度は、思う通りの温度だ。冬は、シートヒーターで側面から加温しよう。
ただし、米国の東南アジア系・Cubaris carePage(網羅的なものが探せないのだが・・・PetTradeの頁)ではもうちょい大切に飼え(いれものもっと大きく、ベッドももうちょい厚くて、餌やカルシウム濃度など工夫せよ)とあるので、そちらを参考にしている。うまくいったら追加・know-how として書いてみよう。
夏には、日本の蒸れに注意して外の涼しい日陰で過ごさせれば大丈夫だろうと。
これで、いろいろ条件をいじろうと思う今日この頃。
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