study;; オカダンゴムシの性決定の論文を見つけて学ぶ。

8/17/2024

study

 study;; オカダンゴムシの性決定の論文を見つけて学ぶ。

下記の論文を見つけた。

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The Genome of Armadillidium vulgare (Crustacea, Isopoda)

Provides Insights into Sex Chromosome Evolution in the

Context of Cytoplasmic Sex Determination.

by M A Chebbi,  T Becking,  B Moumen, I Giraud, C Gilbert, 

J Peccoud,and R Cordaux.

in Molecular Biological Evolution 36(4):727-741(2019)

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(吾輩の解釈による・・)概要を書いてみる。


オカダンゴムシは、性決定と共生のモデルとして使われてきた。

性決定は、2通り。

1_性染色体ZW,メス ZZ,オスが決まる。

2_Wolbachia(ボルバキア、virusと細菌の中間的で生物)寄生により「メス化」する。


オカダンゴムシのメスの染色体のDNA配列を決めた。

ゲノム全体の68%を決めて、1.72 Gbase だった。

Z, W 性染色体は基本的に未分化のようだ。

独自配列は、最大でも数百kb (=kilobases)にすぎない。

進化的には性染色体が分化したのは日が浅い。


Wolbachia 配列が多数染色体に挟まっているのを見つけた。

W染色体特異的な部分には、ないけれど。


今回の配列解析で、「性決定・性分化」に関わる遺伝子の候補をいくつか同定した。


性分化研究の草分けとなるだろう。

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吾輩の思ったこと::

「ふーーん、Wolbachia は知らなかった。要-学習。

ところが染色体数がわからない。

古典的細胞遺伝学的核解析の論文が探せない。

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